59本目
アストロロボSASA
1985年8月9日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
ポーズボタンを押した瞬間、シューティングのはずのこのゲームが豹変する——
🎮 アストロロボSASA(1985年8月9日/ファミコン) を覚えてる?
目次
『アストロロボSASA』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1985年8月9日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | アスキー |
- 弾を撃った反動で宙を飛ぶ、移動したい方向とは逆に撃つ独特の操作
- 全16ステージをクリアしても終わらず、そのまま2周目に突入するループ型
- 発売元はアスキー。実はこれ、アスキーがファミコン用として世に出した記念すべき第1弾ソフトだった
そして10個目。ポーズ中にセレクトボタンを押すと、このゲームはまったく別物に変わる。
『アストロロボSASA』の開発秘話——真相はこうだった
ポーズ中にセレクトボタンを押すと、画面は突然”カラオケモード”に切り替わる。流れるのは普段のステージBGMとは全く別の、歌詞付きの1曲『NANA愛のテーマ』。そしてこの曲、ファミコン本体の2Pコントローラーに内蔵されたマイクを使って、実際に歌うことができた。説明書にはこの曲の楽譜と2番までの歌詞が掲載されており、単なるオマケではなくきちんと作り込まれた機能だったとわかる。操作激ムズの硬派なアクションシューティングに見えて、ポーズを押した瞬間だけ持ち歌が始まる——アスキーのファミコン参入第1弾には、そんな遊び心が仕込まれていた。
『アストロロボSASA』の当時の小ネタ10連発
- 定価5,500円、型番HSP-01シェア
- 1985年8月9日発売、発売元はアスキー。アスキーがファミコン用ソフトとして初めて出した記念すべき第1弾だったシェア
- 元は1984年にMSX用アクションシューティングとして発売された「SASA」の移植版。ファミコン版の開発はワークスが担当(MSX版の開発はマスティール)シェア
- プラズマガンを撃った反動で空を飛ぶ操作方式。移動したい方向と逆向きに撃つ必要があり、ステージごとに重力や浮力といった物理法則も変わるシェア
- 全16ステージ構成で、目的は各面に配置された"エネルギーパック"の回収。クリアすると2周目に突入するループ型で、2周目はエネルギーが引き継がれて多少楽になるという当時のプレイ記録もあるシェア
- 1~2人プレイに対応。2P側は恋人キャラ「NANA」を操作でき、同時プレイでは誤射(フレンドリーファイア)が起きることもあったシェア
- 目指す先は「M808銀河のディアーニ」と呼ばれるブラックホール。行く手を阻むのは「のっしー」「コマツダ」「たつのおとしご」といった、どこか憎めない名前の敵キャラクターたちシェア
- クリア後のエンディングでは4桁の暗証番号が表示され、これとスコアをはがきに書いてアスキーに送ると抽選で記念品がもらえる応募企画があったシェア
- アスキーは本作の19日後、1985年8月28日に3Dシューティング『ゲイモス』も発売し、ファミコン参入を立て続けに進めたシェア
- そして10個目。ポーズ中にセレクトボタンを押すと画面はカラオケモードに切り替わり、ファミコン本体の2Pコントローラー内蔵マイクを使って『NANA愛のテーマ』を実際に歌うことができたシェア
『アストロロボSASA』はどんなゲーム? ルールと遊び方
このゲームに残機はない。画面に表示されるエネルギーが体力と弾数を兼ねていて、0になった時点でゲームオーバーになる。プラズマガンを1発撃つごとに少しずつ減り、敵の攻撃を受けたり障害物にぶつかったりすると大きく減る。移動のために撃つことも、敵を倒すために撃つことも、同じエネルギーを削る行為だ。
地上では歩いて移動できるが、左右や上に撃っても体は動かない。下に向けて撃つと反動で宙に浮き、そこから先は撃つ向きで飛ぶ方向を操る。各面に置かれたエネルギーパックをすべて取ればクリアで、1個取るごとにエネルギーが回復する。パックは弾が当たると壊れてしまう。壊してもクリアはできるが、回復の機会を1つ失うことになる。
全16面は場所ごとに働く力が違う。1〜9面の草原と倉庫では重力がかかり、空中にいると下へ落ちていく。10〜12面の海中では浮力と潮の流れで体が上や横へ流される。13〜15面の宇宙は無重力に見えて、横向きに弱い引力がある。最終の16面は画面中央にブラックホールがあり、強く引き寄せられる。触れたらその場でゲームオーバーだ。
『アストロロボSASA』攻略のコツ——エネルギーを残して進む
同じ向きに続けて撃つと勢いがどんどん増し、逆へ向きを変えるにはまず勢いを打ち消す撃ち方が要る。止まりたいときに使えるのが壁だ。壁や画面上端のような動かない物にぶつかると、それまでの勢いがリセットされる。わざと何かに当てて止まるほうが、逆噴射で止めるより撃つ回数を節約できる場面も多い。
集めたエネルギーは次の面へ持ち越される。序盤の重力ステージで撃ちまくると、後半の海中や宇宙で姿勢を立て直す余力がなくなる。パックを撃ち壊さないよう、射線の先にパックがないかを確かめてから撃つのも基本だ。風船にぶら下がって浮いているパックもあり、近づき方を考えてから飛び出したい。
2人同時プレイでは、Bボタンで自分のエネルギーを100ずつ相手に渡せる。パックの回復量は1人のときが100、2人そろっているときが250で、2人とも生き残っているほうが得をする。ただし相方の弾や体に当たるとエネルギーが減るので、同じ方向へ並んで撃たないよう位置を分けて進むのが安全だ。
アスキーのファミコン参入作としての『アストロロボSASA』
原作はアスキーが1984年にMSX向けに出した『SASA』で、同じ年にはヨーロッパでもSpectravideo版が発売されている。ファミコン版はタイトルに「アストロロボ」を加え、2人同時プレイを新たに盛り込んだ。カセットのロム容量は320キロビットだ。
アスキーはこの19日後の1985年8月28日に、3Dシューティング『ゲイモス』も発売している。ファミ通.comの40周年記事では、当時のチラシに両作が並んで載っていたことや、高価で品薄ながら人気を集めた同社のジョイスティック「アスキースティック」にも触れている。
後年の評価は、操作の難しさを認めたうえで好意的なものが多い。『ファミリーコンピュータMagazine』1991年の付録では、慣れれば奥が深いゲームとされた。2003年には『GAME SIDE』が物理法則を取り入れた操作感を斬新と評し、『CONTINUE』の志田英邦は「10年早すぎた作品」と書いている。
『アストロロボSASA』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
Nintendo Switch Online、アーケードアーカイブス、プロジェクトEGG、バーチャルコンソール(Wii・3DS・Wii Uいずれも新規購入は終了)のいずれについても、「アストロロボSASA」の配信は確認できませんでした。※2026年9月時点。遊ぶには中古のファミコン実機と型番HSP-01のカセットを探すのが確実な方法。
『アストロロボSASA』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- Wikipedia「アストロロボSASA」
- ファミ通.com
- ファミコンデータベース.com
- ゲームカタログ「アストロロボ SASA」
- ゲーム攻略記(game.dancing-doll.com)
- atwiki「FCのゲーム制覇しましょ」まとめ
- atwiki「レトロゲームの殿堂」
- ファミ通.com『アストロロボSASA』40周年記事
- Wikipedia「ゲイモス」
- StrategyWiki「Astro Robo SASA」
調べるときに参照したページ
- Wikipedia日本語版「アストロロボSASA」
- ファミ通.com『『アストロロボSASA』40周年。操作のムズさが魅力の作品。銃の反動を利用し、移動したい方向とは逆に撃つ。独特の入力…』
- 英語版Wikipedia「Sasa (video game)」
- Wikipedia日本語版「ゲイモス」
- StrategyWiki『Gameplay』
- StrategyWiki『Walkthrough』
