58本目
ドルアーガの塔
1985年8月6日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
全60階クリアで、終わりだと思ってた?——実はその攻略本の協力者リストに、後の"ある大物"の名前が混ざっていた。
🎮 ドルアーガの塔(1985年8月6日/ファミコン) を覚えてる?
目次
『ドルアーガの塔』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1985年8月6日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | ナムコ |
- アーケード版(1984年7月稼働)の移植として、ナムコから定価4,900円で発売。ゲームデザインは『ゼビウス』の遠藤雅伸
- 主人公ギルが60階建ての塔に囚われた巫女カイを救出するため、宝箱でアイテムを集めながら上階を目指すアクションRPGの先駆け
- 宝箱の出現条件はフロアごとに違い、しかもほぼノーヒント。攻略本やゲーセンの情報網が"命綱"だった
そして10個目。当時発売された攻略本の協力者リストに、まだ無名だったある人物の名前が紛れ込んでいた。
『ドルアーガの塔』の開発秘話——真相はこうだった
発売とほぼ同時期に出た攻略本『ドルアーガの塔のすべてがわかる本』(アスキー出版局・月刊ログイン編集部)は、宝箱の出し方がほぼノーヒントだった本作の”命綱”でした。監修には東府屋ファミ坊氏や水野店長氏ら、後にファミ通の初期メンバーとして活躍する面々が名を連ねていましたが、その編集協力者の中に、まだ無名の一ファンだった田尻智氏の名前もありました。田尻氏はもともとアーケード版『ドルアーガの塔』を扱う自作同人誌「GAME FREAK」を作っていた人物で、その縁がファミコン版の攻略本にもつながったとみられます。彼はのちにゲームフリークを創業し、『ポケットモンスター』を生み出すことになります。
『ドルアーガの塔』の当時の小ネタ10連発
- 発売日は1985年8月6日。ナムコから定価4,900円で発売、カートリッジ容量は320キロビットシェア
- アーケード版は1984年7月20日稼働。ゲームデザインは『ゼビウス』(1983年)で知られる遠藤雅伸が手がけたシェア
- 主人公ギルが60階建ての塔で悪魔ドルアーガに囚われた巫女カイを救出するため、各フロアの宝箱でアイテムを集めながら上階を目指す。発売当時、『ゼルダの伝説』も『ドラゴンクエスト』もまだ発売前だったシェア
- 宝箱の出現条件はフロアごとに異なり、「敵を数匹倒す」から「レバーを特定方向に何度も入れる」まで様々。ノーヒントで自力ではまず気づけない作りだったシェア
- 全60階をクリアすると表示されるコマンドをタイトル画面で入力すると、宝箱の出現条件がすべて変わる裏バージョン「アナザー・ドルアーガの塔(裏ドルアーガ)」に挑戦できたシェア
- その裏ドルアーガの出し方は、攻略本『ドルアーガの塔のすべてがわかる本』でも17階分しか載っておらず、読者が言葉を当てはめて推理する"虫食い"形式のヒントだったシェア
- ファミコン版は一部の宝箱の出し方や効果がアーケード版と変更されており、当時出回っていたアーケード版準拠のテクニックがそのままでは通用しない箇所もあったシェア
- アーケード版のデモに出る英文「WEARED GOLD ARMOR」は文法の誤りで、ファミコン版では「WORE GOLDEN ARMOR」に直されている。シェア
- 2003年、ゲームキューブ『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』の予約特典として、ファミコンの紙パッケージを模したケースでファミコン版が復刻されたシェア
- そして10個目。攻略本『ドルアーガの塔のすべてがわかる本』の編集協力には、まだ無名だった田尻智氏の名前もあった。彼はのちにゲームフリークを創業し、『ポケットモンスター』の生みの親となるシェア
『ドルアーガの塔』はどんなゲーム? ルールと遊び方
操作は十字ボタンとボタン1つだけだ。ファミコン版ではAボタンとBボタンのどちらでも剣の出し入れができる。ギルは迷路の通路に沿って動き、フロアのどこかにある鍵を取って扉にたどり着けば次の階へ進める。これを60階まで繰り返す。
攻撃は少し独特だ。ボタンを押して剣を構えたまま、敵とすれ違うとダメージを与える。剣を出さずに敵へ触れればミスになる。剣を抜いたり収めたりしている最中は無防備になるため、出すタイミングが生死を分ける。
守りの要は盾だ。ギルはふだん前方に盾を構えていて、魔法使いなどが放つ呪文は向きを合わせれば受け止められる。体力の数値は画面に出ないので、どれだけ戦えるかは自分で見積もるしかない。各フロアには制限時間もあり、ぐずぐずしていると時間切れになる。
立ちはだかる敵はスライム、ナイト、マジシャン、ゴースト、ドラゴン、ローパーなど多彩だ。スライムなら一度すれ違うだけで倒せるが、ナイトは何度も交差しないと倒れない。遠くから呪文を撃ってくるマジシャンや、触れると即ミスになる炎など、階が上がるほど相手の種類も増えていく。
ファミコン版『ドルアーガの塔』とアーケード版の違い
原作は1984年稼働のアーケード版だが、ファミコン版は単純な縮小移植ではない。画面構成やグラフィック、音楽に加えて迷路の形も作り直されている。配色にも制限があり、迷路の色は白と赤、その逆、青と黄の3通りしかない。
中身の変更もある。宝箱の出し方の一部や宝の効果が変わり、アーケード版で知られた小技の中には使えなくなったものがある。剣で炎の敵を消すテクニックがその一例だ。ブルーヘルメットを取るとギルの頭にツノが生えるといった、ファミコン版ならではの見た目の変化も加わった。
当時のファミコン誌は本作をこの機種で初めてのRPGとして紹介しつつ、分類上はアクション寄りのゲームとして扱っていた。アーケード版を細部まで再現した移植は、11年後のプレイステーション用『ナムコミュージアムVOL.3』まで待つことになる。物語は『イシターの復活』『カイの冒険』などへ続き、バビロニアン・キャッスル・サーガと呼ばれるシリーズになった。
全60階を制覇した後の裏ドルアーガにも、ファミコン版ならではの演出がある。選ぶとタイトル文字の色が変わり、エンドロールには登場キャラクターの名前やBGMの曲名が流れる。宿敵ドルアーガがギルや他の敵と同じ大きさで現れるのも特徴だ。
『ドルアーガの塔』を遊ぶときのコツ
まず覚えたいのが剣の扱いだ。ナイトのように体力の多い敵とは、剣を構えたまま歩き続けて何度もすれ違う。立ち止まって押し合うと、こちらの体力ばかり削られていく。剣を出している最中でも、ギルの向きを素早く変えれば正面の盾で呪文を防げる。
宝箱は原則として1フロアに1つで、中身の多くはギルを強くする装備だ。たとえば26階の宝「ブルーガントレット」は剣の出し入れを大きく速くしてくれる。逆に特定の宝を取らずに進むと、迷路のマップが見えなくなる場面もある。出し方はゲーム中で一切示されないため、当時は攻略本を片手に一つずつ確かめながら登るのが定番の遊び方だった。
『ドルアーガの塔』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
2026年4月9日、Nintendo Switch Online向け「ファミリーコンピュータ&スーパーファミコン&ゲームボーイ Nintendo Classics」にファミコン版がそのまま追加され、Switch・Switch 2で遊べるようになった。過去にはWii(2007年)・ニンテンドー3DS(2012年)・Wii U(2013年)のバーチャルコンソールでも配信されていたが、いずれも新規購入は終了。Switch向け「ナムコットコレクション」(2020年発売)にも移植版が収録されている。中古のファミコンカセットでも入手・プレイは可能。※2026年9月時点
『ドルアーガの塔』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- Wikipedia「ドルアーガの塔」
- GAME Watch
- 髙橋ピョン太の日記
- ゲームカタログ@Wiki
- izuito.net
- GAME Watch『ファミコン版「ドルアーガの塔」40周年! RPGの概念をアーケードから直輸入。“裏ドルアーガ”も楽しめた移植作品』
調べるときに参照したページ
